Duga-3 (前編) - チェルノブイリツアー

超巨大 Duga-3 の外観。

デカすぎて収まりきらない。

 

 

近況。

7 月の 3 連休の所、1 日有給取って 4 連休にしてちょっと近場の海外出かけることにした。

ホントは、まだ行った事ない釜山と、慶州、大邱 辺りの韓国南部の世界遺産を全部みてこようと思っていたんだけど、ボーディングパスを買おうとしたら、そのタイミングで 1 万円以上値上がりして、しかもその価格が香港往復よりも高くなったのたで、もう韓国行は取りやめ、9 年ぶりにマカオ中心とした香港行きにした。

 

大体昔行った時に見ているから、マカオ滞在にしてカジノ三昧+未踏のコロアネ島にも行く事、陸路で珠海市に行く事がメインか。あと、香港から深センに前行った際、お金が下せず身動き取れずに帰ってきたという情けない状況のため、ちゃんと深センの中心部まで行く事も目的として置きます。

スケジュールは大体頭の中に出来ているけれど、近々旅スケに書いてみます。

 

2018/07/10 0:19 スケジュール書きました!4泊5日 マカオと香港へ9年ぶりのなんとなくな旅

結構適当だけど、出国と帰国はかなーりシビアなタイミングなので、もしダメなら "いろいろ" あきらめる。

 

 

本編。

サマショール訪問の後は、このチェルノブイリツアーで最も行きたかった場所の一つ、Duga-3 だ。

 

Duga Radar とは

 

知らない人のために、ちょっとこのドゥーガレーダーについて前振りしておこうと思う。

Duga Radar という OTH (over the horizon radar) レーダーシステムの一つ。
OTH と Duga Radar については Wikipedia を見てもらった方が早いと思う。

 

OTH
Duga radar


無知な私が Wikipedia 等インターネットから情報を丸写ししたって恥ずかしい限りなのですが、ざっくり言えば、冷戦時代にソビエトが敵国から飛んでくる弾道ミサイルを早期発見するために造られた超巨大なレーダー施設。Over the Horizon (地平線を超える) レーダー。
このレーダーには電波を送信する側のトランスミッターと受ける側のレシーバーがある。

 

(Chernobyl) Probably the best DUGA RADAR "how it works" video on youtube! (must see the end!)

英語動画だけど、これが動作としてはわかりやすい。

 

 

ここのレーダーから当時発せられた電波は非常に強力で、無線愛好者の間では通信中にノイズとなって干渉されて悪名高いものだったらしい。
独特の連続する音からロシアのキツツキ (Russian Woodpecker) とか、 STEEL WORK や STEEL YARD みたいに呼ばれてた。

音は YouTube で聞けるので本記事の下の方で紹介。


当時は軍事施設だったから、西側の人間にしてみれば共産主義的なマインドコントロールとか天候をコントロールする施設では?と初めは噂されていたらしい。
ちょっと笑える。
すぐに OTH だって気付いたらしいけれど。

 

この施設は、チェルノブイリに近かったせいか原発事故の後使われなくなり (使えなくなり) 今ではデカいアンテナが廃墟になってそこに残ってる。

 

なお、Duga っていうのは、ロシア語で "Дуга" って書くのだけれど、これはロシア語で円弧の事を言うらしい。
トルクメニスタンのガイドに写真見せた時にそのように教えてもらった。

 

個人的には、"ドゥーガ 3" って書くと、まるで "ドルアーガ" みたいな響きでかっこいいと思った。
ドルアーガはバンダイナムコの説明ページにはインドのドゥルガー/カーリーという女神 から名付けたらしいので、響きが何となく似ているだけで、起源が全然異なっているけどね。

 

方々の Web サイトでは、Duga-3 を Chernobyl-2 というだっさい名前で呼んでる事もある。

 

Duga-3 は pdf の地図もあるのでこれで全体を俯瞰できる。行く人は事前にゲットしておくといいかも。

Chernobyl-2

 

 

ナンバリングについて

 

ナンバリングについて、ちょっとよくわかっていない事がある。
英語版 Wikipedia では、このチェルノブイリにレシーバーがある Duga Radar を Duga-1 としているけれど、方々の Web サイトを読むと Duga-3 となっている事が多い。

 

例えば、<写真で見る>アマチュア無線家にとって悪名高き、旧ソ連時代の「ウッドペッカー」送信所跡 このページでは Duga-3 となっている。

YouTube でも Duga-3 で動画は出てくる。


Duga-3 説なら納得。
ムィコラーイウっていう黒海から近い南ウクライナの都市にはじめの Duga Radar が造られて、今度は日本に近いハバロフスクに Duga-2 が造られた。
蛇足だけどハバロフスクは数年前に行った事ある。


この北ウクライナの施設を Duga-3 と呼ぶのは必然と思うのだけれど、なんで、この同じ施設が Duga-1 とも呼ばれているのかはっきりしない。

位置について


位置だけれど、トランスミッターはここ 51° 38′ 15.98″ N, 30° 42′ 10.41″ E
チェルノブイリ従業員が暮らす街の一つ:スラブチッチの北側にある。
で、それのレシーバーはチェルノブイリの制限区域内にあって、チェルノブイリタウンから西の森の中にある。
51°18′19.06″N 30°03′57.35″E 
チェルノブイリツアーに参加すると、よくこのレシーバーに当たる施設を見学する事が出来る。

 

大体、ここまでが前置き。
チェルノブイリに昔から興味があったので、方々のブログを読んでここにこういった施設がある事は予め知っていたし、自分の参加したツアー会社の場合は 2 日間のツアーに参加すれば訪問出来る事を知っていたので、ここには是が非でも行きたかった。
超デカいアンテナがすっごいかっこよくて琴線に触れたんだよな。

 

入り口まで

森の中の小道を走らせて、デカいアンテナが見えてきた!

 

ここが施設入り口。

この建物にはいまでも警備員がいる。

左に見える緑の門を警備員に開けてもらう。

 

森に向かう方。閉じまり万全。

 

ああ、もう見えてる。

入る前、ちょっとしたトイレタイムになったが、写真を撮った背中側の森の中でする感じ。

 

他のツアー参加者が朝の売店で買ったワインが振舞われた。

Duga-3 を前にワインを飲む事になるとは。。。

みんなにシェアしてもワインボトルは余ってしまい、彼は一気飲みせざるを得なくなってたのは気の毒。

 

警備員に開けてもらって中へ。

謎の車。

役割が不明。

清掃車の類かな。

 

木材が散乱しているが、こいつを薪の代わりにしているっぽい。

 

こっちにも明らかに薪がある。

燃やした時に出る汚染された物質が気になるわ。

 

毛虫だー

結構寒いのによく生きてるなー

 

建物の外壁にあるソビエト的なプロパガンダ。

Wikipedia に説明見つけた。Ты записался добровольцем?

Google 翻訳で英訳した結果、赤軍にボランティアで参加するよう呼びかけるポスターと理解。

このポスターは第一次世界大戦期のアメリカの James Montgomery Flagg の: "I want you for U.S. army" を真似たものらしい。

そのアメリカの絵の方のおっさんは "サムおじさん" っていう架空の人物だと。

じゃあ、こっちのソビエトの人は "イワンおじさん" かね。

 

いずれにしても、デザインが超クールだ!

リアル世代ならこういうもの見ると複雑な心境になるのかもしれないけれど、自分にとってはレトロでクールなものとして映る。

例えば、中国の蚤の市に行くと毛沢東や文革時代のグッズがアンティークものとして売られている感覚に近い。

 

近づくと逆に森深くなってきた。

 

横断歩道のマークだけれど、もはや意味をなしていない。

 

えーっ 森が森過ぎる。。。

 

すぐに森は開けた。

ああ、デカい。

デカすぎて撮りにくい。

 

なんか真新しい警告の看板が経ってる。

上のプロパガンダと違って惹かれないので、翻訳してない。

 

ああ、やっと目の前に、、、

 

巨大アンテナ

 

かっこいい!

 

錆の具合とかもいい。

 

上を見上げると整然と組み立てられている事がはっきり見て取れる。

クール!

 

参加者はみな上を見上げて写真撮る。

 

他のツアー客が遠くなった所でもう一枚。

 

ああ、アンテナの感じとかかっこよすぎてムズムズします。

 

みんないなくなったのでシャッターチャンス!

ではあるけれど、昨日みたいな「取り残される事案」とか普通にあるので、怖かったりする。

 

アンテナをメインに真上撮り。

 

ぐるっと回て反対側へ。

ちょっと広い場所なので、なるべく離れて全体感を撮ってみる。

 

なお、アンテナは構造的に二つに分かれてるんだよね。

もしかして、新しい方が Duga-1 でもう一つは Duga-3 とか?可能性は低いな。

 

 

離れた位置からまっすぐ真上を撮る。

 

籠みたいなアンテナがインパクト大だ。

 

逆側から全体を俯瞰する感じで撮ってみる。

これでも、全体の半分以下しか見せていないが。

 

木と一緒に撮ってみた。

 

リフトの跡。

リフトはさすがに動いていない。

 

錆て野ざらし。

 

初めの方の写真の反対側。

 

似たような写真ばっかりだ。

 

登っていくはしご。

我々のツアーではこの構造物に登る事は許可されなかった。

YouTube 上には登っている動画があるので、下の方で公開。

 

アンテナをメインにとってみた。

 

構造体の中に入ってから上を見上げるとこんな感じ。

 

レーダーからは遠ざかる。

今度は離接する建物に入っていく。

それは後編で。

 

 

感想としては、凄く良かった。

テンション上がった。

組みあがった鉄の塊が無骨?いや、あるいは精錬されていて、その力強さ、重さや冷たさにぐっとくる。

軍事利用されていた頃の面影や今の錆び付いた事による時の流れとかもイメージが膨らむ。

 

え?ゴルフの打ちっぱなし場に見える?

そういうこと言うなー

 

自分は 9 月に行ったので、そういうことはなかったんだけど、厳冬期に行かれた方のブログには霧がかった Duga-3 がとても神秘的でかっこよかった。

自分もこういう日に訪れたいな。

 

チェルノブイリには行きたくねえ

 

Duga Radar の音

 

Duga-3 は YouTube でかなり動画が上がっている。

 

まずは稼働していた頃に実際に無線から聞こえた Duga-3 の音。

ロシアのキツツキという事だけれど、ヘリコプターのプロペラの音に聞こえる。

Sound clip of sound transmitted by DUGA-3

 

音関連でチェルノブイリも Duga-3 も、もはや関係無いのだけれど、ソビエト絡みで UVB-76 (УВБ-76) っていう短波放送が秘密めいていて怖い。

愛称は The Buzzer っていうのだけど、ただひたすらずーーーーっとブザーの音が鳴っているっていうもので、ごくまれに何らかの呼びかけが入ったりして、それはちょっとした話題になる。

 

目的についていろいろ説があるけれど、自分は海外のスパイにメッセージを送信している説を信じてる。

YouTube にも当然動画はあるんだけど、単にブザー音が聞こえるってだけじゃなく、ブザー音が鳴らなくなった瞬間とか、特別なアナウンスが流れたとか、そいういったインシデントが発生したレアケースがアップされている事が多い。

まずこれは通常時の放送を 12 時間分撮ったもの。基本的にはこんな風にずっと同じ音が聞こえる。

UVB-76 "The Buzzer" Unsolved Mystery Sound (12 Hours)

 

例えばこれは、途中でなぜか女性の叫び声が入っているという動画。

UVB-76 "A WOMANS SCREAM"
 

こっちはブザーの音が途切れたケース。結構最近。そう、ソビエト崩壊後の今日も現役なのだ。

UVB-76 - The Buzzer Breakdown - 25 July 2016
 

これは何者かにメッセージを伝える放送。ここまでくると Wikipedia にも載ってるレベル。

UVB-76 The Buzzer ☢ Voice message 23/August/2010

 

Duga-3 に登る動画

 

Duga-3 に登る動画も結構な数アップされてる。

僕がガイドに聞いた限り今日では劣化していて危険だから登っていないと言っていたけれど、動画の撮影日は割と最近のものも出てくるので、勝手に登る事は今でも出来てしまうのかもしれない。

 

チェルノブイリでいつも無茶するチャンネルの動画。

climbing and exploring Duga-3 / Дуга-3, the Russian Woodpecker / Chernobyl-2 radar site

 

この動画で Duga-3 に登るときにかかっている曲は Polyushka Polye という軍歌の類で、The Red Army Choir (赤軍合唱団) が歌ってるものだ。

Duga-3 Chernobyl 2

 

こういうのが典型的。

というか、上の動画がこっちの音源を流用したのかもな。

Red Army Choir: Polyushka Polye

 

しかし、日本でも歌手として活躍していたオリガが何気に歌ってたりする。

オリガといえば、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX の inner universe でおなじみでしょう。

ORİGA -POLYUSHKA POLYE
 

アレンジが異なるだけでこんなヒーリングミュージックみたいになるなんてちょっと驚き。

まるでエンヤの世界。

このオリガが歌ってるバージョンは、なんか日本のドラマで使われたらしいので、自分は知らなかったけれど、結構日本でも有名な旋律なのかも。

      

 

サムネイル用

 

 

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  • 2018.11.19 Monday
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